「戦場のコックたち」<深緑 野分>を読んだ感想。戦争小説は苦手な方にもおススメ。

広告

 

2015年のランキングをにぎわせた
タイトルなので、
知っている人は知っているかもしれませ
ん。

広告

第二次世界大戦下、
かの有名な「ノルマンディー上陸作戦」
に実際たずさわった少年兵たちの物語で
す。

 


視点が、ただ兵士たちの食事を作る
コック兵をとおして語られ、また少々
不思議な謎などを解決していく展開なの
で、文体の軽妙さなどもあり読み心地は
軽いほうです。

 

戦争小説、
とイメージする重さよりはまだ軽いです。
ただ、次第に凄惨化していく戦況に
あわせて彼らの
「日常」から「日常っぽさ」は
消えていき、戦争のあまりにも無慈悲な
残酷さに、ひりひりと胸を焼くような
展開になっていきます。

それでも、自分の立場や役割をまっとう
しようと努め、ときに敵を殺めその事実
に悩まされながらも、なんとか
生き残ろうとする少年たちの姿がとても
リアルで、また親近感も抱けて、
はらはらしながらも最後まで読ませて
くれます。

体裁はミステリ小説で、売り方も
「戦争のあいだの日常ミステリ」で、
確かに間違っているわけではありません

 


けれど、私自身は戦争下の少年たちの
生きざまをつづった戦争小説だと
思いました。

 

戦争での作戦や兵士たちのさまざまな
装備や日常品にいたるまでディティール
も十分で、相当調べたんだろうなという
ことが伺えます。その努力が小説として
の面白さに実った、
素晴らしい小説だと思います。

戦争モノは重いな、
といわれている方にも一度読んで欲しい、
そして読みやすい、と思います。

 

 

広告
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)